全ての事物は

観察者の数だけ様相を持ち

写真家はそのうちのひとつを提示しますが

​結局　鑑賞者によって無限の様相を受け取ります

鑑賞者は会場に於いてあるひとつの卵を様々に鑑賞し

時に「これが良い」「あれは良くない」と判断しますが

つまるところそれらは全て同じひとつの卵でしかありません

エンドユーザの小さな囁きが社会に直接影響を与える時代に

ひとつの事象を改めて見つめ　多くの視点の存在を感じ

多くの価値に晒されているという事実を意識したとき

己の価値観を今より少しだけ客観的に捉えたなら

今より少しだけ世界は平和になることでしょう

何かが生まれ育っていく原点としての卵

​すべての命に祝福を。